「浜田市ワークショップ」月間

島根県浜田市出張 月5本のワークショップ!

私の住まいのある鳥取県米子市から車で2時間半、西へ西へと向かいますと、山口県にもほど近い(注:私の感覚です)ところに人口5.7万人のみなとまち、浜田市があります。

今回、ご縁があってお知り合いになれた、フルーティストの杉本さえみ様にご尽力いただき、一般の愛好家、音楽指導者の方々向けのアレクサンダーテクニークのワークショップを開催することになりました。

思いもかけず多くの方にお越しいただき、お一人お一人にかける時間が少ないため(ほとんど聴講のようで)申し訳なかったため、もう一回やります、とその場で会場を押さえ、予約をいただき2回目は無料でさせていただきました。

午前はすべての演奏家向け、午後はフルート吹き向け ×2回

そして、一回目の参加者の中に市内の高校の吹奏楽部顧問の先生がいらっしゃって、ぜひ学校にも、ということで別日に県立浜田高校にもお邪魔することになりました。

5講座3日間、3週間で毎週往復5時間通うことになりました。

多種多様な楽器、年齢経験もいろいろ

一般の愛好家は私の想像とは違っていて、

オカリナ、バイオリン、チェロ、トロンボーン、サックス、フルートの方々でした。オカリナとバイオリンは今回初めてのレッスンで、特にバイオリンについては事前に予習などしてワクワクしながら臨みました。

楽器を始めて間もない方から、音楽大学出身で演奏や指導のプロの方まで実に多彩で望みも悩みも様々。

自分の姿勢はどうなのか、痛みがあるのはどこを治せばいいのか、もっとあんな音こんな音が出したい(多くの場合呼吸の問題でした)、演奏時の身体の使い方いろいろ、思考のクセや立て直し方、などなど多岐にわたる内容を、アレクサンダー氏の発見のお話や簡単な解剖学の説明を手短におこなった後、レッスンしていきました。

もっとこうしたい!にお答えできるレッスン!!

非常に短時間にもかかわらず、どんどん改善していく様子を拝見し、受講者の皆様の吸収力、情熱と探求心が伝わってきて、わたくしもテンションMaxでした。

今回のように、いつもの吹奏楽部高校生へのレッスンとは違った、年齢・経験年数も、かなりの幅があり、また、楽器の種類もいろいろな受講者の皆様へのレッスンでしたが、

お一人お一人の様々な望みや悩みに触れ、ご自身が探求なさるサポートをしていくうちに、変化や改善を小躍りして喜ばれる姿を見ることができました。

どんな楽器の奏者でもどんなレベルでも、もっと言うと、どんな体の使い方をするものであろうと、対応できるアレクサンダー・テクニークの守備範囲の広さと、効果の絶大なことが証明できました

秋の山々や朝夕の日本海の絶景を堪能しつつ

そして再開をご希望でしたので、それを楽しみに浜田の旅を終えました。

受講者の皆さんの声

今回は、レッスンに時間を取りたかったのでアンケート記入もありません。受講者の皆さんのつぶやきを拾ってみました。

「いやーん!これ、これがよかったのにーくやしいー!」その日の午前中に発表会を終えて、同じ曲をレッスン後に吹いてみた感想。

「一回目のレッスンで構え方を治してから、演奏すると肩が痛むことがなくなりました。」バイオリン

「腕の重みを使う、意味がわかりました。」豊かな音に激変したバイオリン奏者。

「どうしてもここのところまで息が続きません」→レッスン後「ああ、続きますね」フルート

「喉を開ける、口の中を開けてひびかす、と言っていました!そうじゃなく、こうなんですね」「こっちのほうがひびきます!」フルート

「確かに、足の裏に気づくと音が変わります!」トロンボーン他

「え?まっすぐに立ってません?(レッスン後)随分前のめりな気がします。」(ビフォーアフターの写真を見せると)「あー!ほんとだ!」フルート

などなど、面白いことがいっぱいありすぎましたよ。

アマチュア吹奏楽の祭典

こんにちは。心身のアップデートのお手伝い 竹田ユキコです。

もうすぐ、吹奏楽のビッグイベント 全日本吹奏楽コンクールが開催されますね。それとは違った楽しいコンサートが芸術の秋にはたくさん開催されます。中高、大学生さんたちとは違ってベテランさんから若者までほぼ固定メンバーで地道に活動していらっしゃる、いわゆる一般バンドのお話です。

日本一こぢんまりとした鳥取県ですが、
全県のアマチュア吹奏楽団が一堂に会するコンサートは、年に一度のこの鳥取県シティバンドフェスティバルだけ。

ことしももう1週間以上前に開催されました。

一家で参加

私も、今年から以前いた楽団に復帰し、このコンサートに参加することにしていましたところ、
全参加者の中で結成する合同演奏の指揮者としてわたくしの夫が仰せつかり、

くっきー!似wのこの人が夫

それなら、と、東京在住の次男夫婦(アマチュアオーボエ奏者、来月入籍予定)も時々参加の、私も所属のバンドである勝田町一番地寄合楽団に加わり、参加。

鳥取県のオールスターズ!各楽団から参加の合同演奏


一家4人で始めて大きなステージに乗りました。

次男、その婚約者、私、夫

それはそれでとても嬉しく、忘れられない経験でしたが

今回プロデュースしてくださった米子吹奏楽団オールディズの皆々様の夫や私どもへのお心遣いに大変感動いたしました。

40年も同じ高校に勤務し、鳥取県の吹奏楽にとっぷり浸かっている夫と、何かしらの関わりを持ってくださる方は全県にたくさん。
各方面で吹奏楽に多大な貢献を、またご自身も吹奏楽を心の支えに、という方が大勢いらっしゃって、今回もそういう方々と打ち上げで盛り上がりました。

凄いです!アマチュア演奏家

前置きが長くなりましたが、いつも思っていることで、今回改めて素晴らしい!と感激したことをお話しします。

それは、演奏会に参加されたみなさんのことです。

いつも感心しているのは、みなさん本当に熱心にとりくんでいらっしゃることです。殆どの人は中学校や高校で吹奏楽部に所属して吹奏楽や音楽、仲間と一緒に切磋琢磨することを経験してきた人たちだと思います。

その時の経験があるから大人になっても続けようと思うんだと思います。でも学校の時のようなわけにはいきませんよね。

練習時間がなーい!仕事や家庭のことが優先です。なんとか時間をやりくりして準備しなくてはいけません。

練習場所がなーい!大きな音が出る、防音の部屋はない。大きな楽器を収めることができない。いつもカラオケを使うわけにはいきませんし、大型打楽器なら無理。中高生だった頃そんなこと心配して練習したことなかった。いつもそこにいけば練習できた(しないといけなかった)。

教えてくれる人がいなーい!シゴくセンパイからは解放されたけれど、合奏中に音が合わないと言われたけれど、もう少しこういう音にしてと言われたけれど、自分でもどうにかしたい、と思うことがあるけど、どうしたらいいかわかんなーい。

固定化された人間関係の中で楽しくなーい!ことがあるかも。吹奏楽は大好きだけど大人の付き合いは辛いことも。

そんな沢山の なーい! の中で皆さん工夫しながらやりくりしてほんとうによく頑張っていらっしゃる!素晴らしい!いつも尊敬して見ています。私も同じ団員ですが、以前は中学校の指導者でもありましたから時間はともかく演奏する場には恵まれていましたし、今は専用の練習室を持っていますし時間はターーーップリありますので例外です。

ないない尽くしにもかかわらず皆さん本当に熱心!

アレクサンダーテクニークでお手伝い

そんな皆さんに力になれそうな気がします!

アレクサンダーテクニーク教師養成コースに入学する前、同校(ボディチャンス)のグループレッスンコースである、ベーシックコース(音楽)で学んでいました。そこではたくさんのアマチュア演奏家が今自分の楽団で取り組んでいる曲や日頃の演奏上の悩みだけでなく、演奏活動でのメンタルな悩みや緊張についての相談などバンドよろず相談的なグループレッスンが展開されていました。当時は今独立なさって同じようにバンドの皆さんの救世主となっていらっしゃるバジル クリッツァー氏の指導でサクサク、魔法の粉をかけたように一瞬で解決していました。

恩師の一人バジルクリッツァー氏のホルン!レッスンを受けた。

彼のようにサクサク鮮やかにはなりませんが、私もアマチュア奏者のいろんなお悩みにお力になれそうな気がします。

かつてブレス量、疲れ、指、ボリューム、音色など悩み、不満満載だった私が、還暦を過ぎても改善されつつあります(しつこいくらい何度もこのブログで言ってますが)。

多くの中高生が改善していった実績も持っています。

先日少し年配(私より若いよー)のプレイヤーに勧めたら、自分はもう歳です、変わりませんから。長いこともう上達してませんから。とおっしゃった。

そんな人こそ希望が見えてくるはずです。

今が自分史上最高!いつもそう思えるなんて素敵だと思いません?ぜひ私にお手伝いさせてください。

教師養成コース修了!

こんにちは。久しぶりの投稿になってしまいました。
その間、

私は一人前のアレクサンダーテクニーク教師と名乗ってよろしい、と校長ジェレミー チャンスからお墨付きをいただき、

アレクサンダーテクニーク教師養成コースを修了いたしました。

通い詰めた目黒通り。ビルに向かいのビルが写り面白い風景。

2015年8月から

鳥取県米子市から飛行機に乗って

新宿(当時)のアレクサンダーテクニークの学校ボディチャンス、教師養成コースに通い始め(のちに目黒校と、たまに大阪校に)、

4年と一月かけて課せられた修行を終えました。

卒業式は12月ですが。

目黒校近くの名所

教師となってひと月

わたしに何が出来るか、どうお役に立てるのか模索中です。動きながら考えています。

自分自身の変化と成長を振り返ってみます。

どんな変化があったのかを書き出すとそりゃもう、キリがないくらいたくさんスペースが必要ですが

例をいくつか挙げると

膝への負担軽減にと医者に勧められた杖を使って歩行しなくて良くなり、なんならジョギングしようかと思いながら大型犬との1時間の散歩を楽しんでいる。

おてんばなので眠ってる時しか撮影できない

二ヶ月に一度くらいひどい腰痛に襲われ職場の同僚や家族にたくさん迷惑をかけていたことが嘘のように。気づいたら寝込むような腰痛は皆無。少し痛みだしても回避する術を心得た。

10年前、いやフルートを学ぶ現役の大学生の頃にも荷が重かった曲でも、これまで、何につまづいていたのだろうと思えるほどスラスラ吹けている。。音色も呼吸も指も良くなっている。加えて年齢を重ねてわかってきたような曲の解釈も加わり、つまり、格段に上手くなっている(当社比)。しかも疲れしらず。還暦過ぎてもまだまだ進化中。

本番前や演奏中の緊張、唇の震えがなくなっている。ワクワクしかない。

演奏だけでなく、色々な困難に直面した時でも俯瞰して物事を見て、行動の順序立てが出来るようになり、あたふたしなくなっている。

キーッ!と腹が立って叫びだしたくなるようなことがなくなったし、人に腹を立てて攻撃したり批判したりするようなことがあまりなくなった(そう言う人でした)、と自分では思っている。

とまあ、いいことづくめで

だからこのわたしが学んでいるアレクサンダーテクニークを人に勧めずにはいられないのです。

余生を静かに楽しむような年齢になってきているにもかかわらず、貴重な残り少ない時間とお金とエネルギーを使っても決して無駄ではなかった、本当にこの道を選んで努力してきてよかったと思っています。

校長とのツーショットをこの4年間撮ってなかったと気づいた❗️


もちろん学びは永遠に続きます。必ずみなさまに還元いたします。今後ともよろしくお願いいたします。

special thanks 島村順子先生











 

宇都宮の友人が開催します。

本番中に音を外してしまったら?
そのミスをいつまでも引きずってしまうこと
あるものですよね。

【8/25管楽器奏者のための
本番に強くなる練習と上達の秘訣!
第2回バジル・クリッツァー宇都宮講座】

主催者のホルン奏者・アレクサンダーテクニーク教師の
由美さんも同じだったそうで、
「今思うと最悪!
演奏中に反省会をしているようなものだった」
と、言っています。

ミスを引きずってしまうのは
演奏中に過去や未来のことを
気にしているということ!

つまり、本番中の
「今やるべきこと」をやれていない
ということでもあります。

ゆみさんがそのことに気づき、
そして、過去や未来を気にすることなく
本番中、今やるべきことに
集中できるようになったのは、
アレクサンダー・テクニークを
学ぶようになってから

バジルさんについて学んだ4年間で
本番で集中するために
自分は普段からどんな練習をすべきか?が
明確になったと言います。

本番前の不調・緊張・不安の意味を
理解して乗り越え、
後悔のない演奏をやりきる道筋を
あなたもぜひ、
バジルさんから学んでみては?

講座の詳細はこちらから
→URL
https://resast.jp/events/349006
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NHK文化センター米子特別講座「生活の質を高めるアレクサンダー・テクニーク」無事終了。

満席のご予約をいただき、盛会でした。ご覧のように年代も様々でお一人お一人の望みもお悩みも様々。演奏家対象ではない、一般の方向けの講座は初めてで当初、仕事や家庭で忙しく、時間に追われている状況でもアレクサンダー・テクニークはとても有効ですよ、という内容をお伝えするつもりでいましたが、やはり体の不調が一番のお悩みであったり、正しい姿勢に、というご要望も多く、アレクサンダー・テクニークの基本を体験していただきました。次回への要望や期待のお言葉もいただき、反省しながらテンションは上がっています!参加いただいた皆様、スタッフの皆様、宣伝にご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。NHK文化センター次回は10月26日です。

教えるということ

アレクサンダーテクニーク学びの次の段階へ!

今月から、私の通っているアレクサンダーテクニークの学校BODYCHANCEの教師養成コースで第二段階と呼ばれる段階に入ることになりました。

これは、

第一段階(身体の動きやしくみについて2年間、動きと思考の関係や物事を行うための思考のプロセスについて2年間、教え方についての基本的なことを2年間、)を学び終えた人が、アレクサンダーテクニークを教えることをさらに深く学び実践力をつけるコースです。

第一段階の各コースは同時に履修したり、ひとつづつ取っていったりできるので、最短2年、最長6年かかるのですが、わたしは3年かけて修了しました。

 

わたしは30年以上公立小中学校の音楽教諭として生きてきましたので人に教えることに慣れています。その後も大学で専攻していたフルートの講師としていろいろなところで教えていますし、臨時的に中学校音楽教師の仕事もお手伝いしたり、初任者の授業実践指導を行うこともあります。地域の公民館の音楽講座などでも演奏しながら教えることもあります。

言ってみれば教えることはベテランなのです。(自分でいうの、はずかし。)

 

その私がここにきて、BODYCHANCEで学び、「教える」ということのあり方について大きく考えを変えることになりました。そして今、次の段階に入り、その考えを実践に移すことになったのです。

 

 

教えるようになる前に、幼い時からずっと、教わってきました。親や学校や個人レッスン、お稽古事、塾、だれかに尋ねたり、行きがかりで、など、人から教えられることは生まれてからずーっと続いてきています。その中で多くは、指導者の「ダメ」から、始まっています。

 

「あー、そんなことしちゃお洋服が汚れちゃうでしょ!」

「息を吸うとき、肩を挙げないで!」

「唇はそんなに力を入れないで吹きなさい」

教わるほうも、

「今日のレッスン、わたくしといたしましては何とか練習して、そこそこできるようにはなった気がするのですが、未熟者のこのわたくしのこと、数々の至らないところがあるに違いないので、それはどこらへんで、どう直せばよいのか、教えていただきたい。」というダメ出しを求めてレッスンに通います。それはとても当たり前のことと思っていました。

それ以外の方法など考えもしませんでした。そして教えるようになった時、やはり教わったように教えているのです。

教えない教え

Tomyから学んだこと

トミー トンプソンさんはBODYCHANCEにちょくちょく教えにいらっしゃる海外ディレクターで世界20か国で教える世界的なアレクサンダー教師。アメリカの方です。

(彼に限らず私が習ったすべてのアレクサンダー教師も言っていることですが)彼はこう言こういました。

 

伝統的レッスンで行われる、間違っている人の、間違いを指摘するやり方とは違って

どんなことをやっていたとしても、その人はその人であり、することは先生ではなく、生徒が決めること。

こうあるべき、と先生が一つの定義をしたら、そしてそれを生徒がそう従ったら、お互い満足かもしれないけれど、今後、様々なことが起きるかもしれない、そのことにその定義で対応できうるものでないかもしれない。

その定義は先生だけのもの。

 

こうもあり得る、かも(こうあるべき、ではなく)。

これは提案で、その提案を受け入れるかどうか、いくつかの提案から選ぶのは生徒なのだと。

ちょっと面倒くさいな、回りくどいな、効率悪いな、よくない選択をするかもしれないのに無責任だな、という気持ちが少し湧きました。

苦労して体得した先達からの教えを生徒にストレートに教えていくことはいけないことなのかなあ、ダメも含めて、と、疑問にも思いました。

あ、でも伝統芸能の師匠は決して定義や結論を真っ先に弟子に教えたりしないな、自分で試行錯誤させるところを見守っているイメージだね、そういうことか。

頭の中は少し混乱してはいましたが言わんとするところは理解できましたし、強烈にインプットされ、頭のどこかにいつもありました。

しかし、なかなか、そういったアプローチはできず、目先の気になるところにフォーカスし、あ、それではやっちゃダメ、それではなく、こう。という従来型の教え方をし続けてきました。

 

ケンさんのレッスンから学んだこと

数日前の授業で歌う人のアクティビティレッスンを見ました。先生は安納献(ケンさん)

歌うとき息を吸うときに、猫背になる、腕(肩かも)が身体の内側に巻き込む、という悩みを解決したいという望みを持っている人でした。

ケンさんがいくつかの提案を次々とし、それを実験してみることを繰り返し、次第に声はよくなっている、つまり、身体の使い方がよくなってきて発声にいい影響を与えているようでした。

でも、腕、肩の改善はあまりないように見受けられました。

レッスンの後、質問しました。

「腕、肩の問題はあまり改善されていないように見受けられますが、直接、腕や肩の問題に触れないのですか?」

するとケンさんは

「私たちは生徒さんに対して、

今、これでOK、あれでもOK、これもできていてこれでもOK! のスタンスを取ります。

あれができていない、これがダメ、これはやめて、

を教える側が 思っただけで、トゲがでる。

その人のOKがダメになっちゃう。

我々のお仕事は

1.(頭と脊椎の協調作用をベストに導く)協調屋さん

2.生徒さんの学びの環境を整えてあげる人

なのです。

いくつかの提案で生徒さんが選択し、探求を続け望みに向かっていくいい環境を保ってあげることが大切で、まだ、ここができていない、などという否定的なことを少しでも言ったり思ったりするだけで、生徒さんはそれを感じてしまい、だいなしになってしまうんです。」

それを聞いてトミーさんの言葉を思い出しました。

もちろん、否定形を使わずに提案し続けるというセオリーは学んできていて知っていますが実際のレッスンの中でそれを体得できたのです。

今をすべて受け入れ、肯定し、さらに新たな提案を加え選択してもらうことを続けるなかで、生徒さんは自分の力で、探求をつづけ、獲得していくのです。

せっかくいいレッスンだったのにおろかな質問をしたために、レッスンを受けた本人は傷ついてダメになってしまわないか、心配です。ごめんなさい。でも、その場にいた人たちはそれでいいお話が聞けて良かったと思うので、許してください。教えることを学ぶティーチングメソッドのクラスなので。短時間に確実に身体の使い方はよくなってきたプロセスも学べましたし。ありがとうございました。

 

順子さんのレッスン

 

自分の3年間をふりかえると、一番たくさん授業をうけた

嶋村順子さん

から教わったやり方、アクティビティレッスン、すべて私を受け入れて提案してくれていたじゃないですか。

いつも安心できる平和な空間だったのはすべてOK、今が自分史上最高なんだ、と言い続けてくれたからじゃないの。

ダメ、じゃなく肯定してくれた結果、格段に自分は進歩でき、多くのことを獲得できた気がします。

 

私もそんな教師になりたい、と30年以上教師をしてきた私がまるで少女のようにキラキラしています。

 

演奏を聴いていただくということ

先月、関西で演奏する機会をいただきました。

このコンサートを終えて、私は『演奏すること』『人に聴いていただくこと』について考え方を大きく変えることになりました。衝撃的事件といってもいいくらいの。

高齢者施設に入所されているご夫婦で、プライベートコンサートを企画した方のお世話でお邪魔いたしました。

甥のテノール歌手、山本耕平 をかわいがってくださる、私の父(彼の祖父)の80年来の友人であるその方のために

92歳の父と甥が、同郷で東京で活躍中のピアニストの 中ノ森めぐみさんを引き連れて、(たまたま二人とも米子市に帰省中でした)関西に向かうというので、運転手を引き受けたのです。

きっと、父が私も音楽をやっていることを話したのでしょう、娘さんもごいっしょなら、少し演奏してください、とお声かけくださり、厚かましくも2曲ほど演奏させていただいたのです。

 

これは中庭の一つですが、それはもう立派な施設で入所者の方々もおそらく華々しい現役生活を終えられたハイソサエティな人々だと思われます。

私は宝くじが当たらない限りご縁のないところです。

施設内で出会うすべての入所者の方は施設内を歩いているだけなのに、きちんとした服装で、アクセサリーもお化粧もヘアもきちんとしていらっしゃいます。

そんな施設内のホールで演奏いたしました。

甥は楽しいトークと、イタリアから持ち帰ったばかりの本格的なオペラアリアやカンツォーネを披露し、大盛り上がりで満足していただきました。

間で休憩がてら、と申し上げてグノーのアベマリアなどをフルートで演奏しました。後で伺ったら、たいそう喜んでいただき、中には涙を流して聞き入ってくださった方もあったと後日ご丁寧なお礼状が届きました。

主催した奥様は

「わたしたちは本物に飢えているんです。もう、そういうものに触れることはかなわないかと思っていました。この施設でも年に何度か、施設側が企画したコンサートがあります。でもほとんどが、旬を過ぎた人たちや、老人だから、と昭和歌謡を歌ってくれるバリトン歌手とか・・・・・。みなさん、本当によろこんできださいましたよ、お礼の電話が私たちの部屋にひきりなしです。」と。

ここにいらっしゃる多くの方は、おそらく一流の演奏家のコンサートに親しんで暮らしてきて来られたり、海外に行っていいものに触れてこられた方々です。お年を召した方というくくりで、こちらの思うイメージで提供することは本当に失礼なことなのだと知ったのです。

 

でも、施設が高級だから、というだけではなく気づいたのです。

人生を長く経験なさった方々は、それぞれにいろいろな豊かな経験を積んでこられた方々です。

それぞれに感性を磨いてこられ、最終ステージに到達されてきた方々なのです。

高齢の方だから、こうだろう、と乏しい想像力で音楽を提供することは罪なこと、私のおごりでもあるのではないか。と思えてきました。

そして、演奏をお客様に聴いていただくとは、どういうことなのかということを考えました。

 

聴く人はそれぞれ違った人生を歩んでいて、その経験の内容も長さもそれぞれです。こちらがこうだろう、と想像すらできないことです。

そして、

豊かで長い時間経験を重ねてきた人も、若く、経験も浅い幼い人も音楽を聴いた時に感じるこころはどんなものか人それぞれなのです。一人一人が自分の受け止め方をするするだけなのです。

演奏する人がそれをたぶん、こういう人だから、こう受け止めるだろう、などと限定することはできないはずなのです。それは奢りかもしれない。

演奏者は真摯な態度で作品から発信される情報を素直に受け止め表現するだけ。こうやったらウケるなどは邪心かもしれない。もっとピュアできちんと作品に向かい、ベストをつくす、そこから聴く人は自分の感性でそれを感じ取る、それだけ。

ああ、もっと、もっとまじめに真剣に音楽に向き合わなくては!

素敵な場所で、素敵なコンサートに参加させていただいただけでなく、私の演奏家として(あつかましいですけど)の考え方をアップデートさせていただくことができた貴重な経験でした。

 

コーチング学習会に行ってきました(続き)

今年も吹奏楽コンクールのシーズンが近づいてきました。

私の周囲にはそれにかかわる人間が多いので、リタイアした今でも自分自身の生活のリズムと切っても切り離せない一大イベントです。

さて前回に引き続きコーチング学習会の学びの備忘録です。学習した内容を吹奏楽部の活動目標に自分なりにおとしこんでみたものです。

成果目標と成長目標

ここで、大きな目標として、たいていの学校が「金賞受賞」「県大会突破」「支部大会金賞」「全国大会出場」などを掲げています。

今回の学習でいうところの成果目標です。コンクールに出場するのですから、そこで「勝つ」ことを目標とすることは当然のこと。何とか現状から一歩抜け出したい、昨年以上にいい成績を残したい、先輩が築き上げてきた栄光を私たちも、と考え、どの団体も目標を掲げます。
そして、その目標を達成できた時、
周囲からも称賛され、本人も、よくやった自分たち!と喜びに浸ります。
どうしてうまく行ったか、と考えることはもしかしたら、そんなに必要ないかもしれません。うまく行ったんだから。そして、これからも今までみたいにやっていけばいいのだから。
もし、残念なことに掲げた目標を達成できなかった時が本当につらい。
部員は「せっかくあんなに練習頑張ったのに、あの苦労はなんだったの!」という言葉を吐き出します。達成されなかったことで、時間と努力はリセットされてしまうのです。
指導者は指導者で、あれもこれもそれも、みんな指導の方法が悪かった、みんな、ごめんね、という申し訳ない気持ちでいっぱい(あ、これはかつてのわたくしのことです。いつも結果発表で心の中でごめんなさいと、手を合わせておりました。)
せっかくあんなにエネルギーを使って取り組んできたことですから、「勝った、負けた」だけを取り上げるのではなく、人間として大切なたくさんのことを身につけられたことに注目したいところではあります。(勝っても負けても)
しかし、「コンクールだけが部活ではない」とか「たくさん得られたことはあった」などと話しても負け組には気休めにしか、勝ち組にはいろいろ得たから勝てたんよ、としか受け止められません。
これは、設定した目標が「成果目標」で結果を出したか出せなかったかを評価するものだけだったからです。

では、吹奏楽部で「成長目標」(目標達成するために必要な知識や能力を見つけるかという自分の成長にリンクしたもの)はどうやって設定したらいいのでしょう。

成果目標を元に「成長目標」を引き出してみよう。

質問(テンプレート)に答える形で引き出されていきます。
今回は吹奏楽部指導者になったつもりで私が架空のバンドを想定して答えます。

①あなたの成果目標は
具体的にどんな結果になればいいですか?

→今年こそ、金賞受賞!です。

目標が達成したとき、あなたが(部員が)手に入れることはどんなことですか?

→より一層、音楽や吹奏楽が楽しめ、自信が湧き、自己肯定感が増すと思います。

②それを達成するために、何ができればよいですか?

→部員の実力がつくこと。常に希望と情熱を持ち続けられる環境(物的、精神的)が保たれること、具体的に言えば良好な人間関係の中で、互いに励ましあって切磋琢磨できることでしょうか。

③その成長目標が実現したらどんな気持ちがしますか?

→毎日の生活が楽しいでしょうね。生き生き、キラキラ。

④成果目標だけを目指すときと、成長目標も一緒に実現したときとどう違いますか。

→成長目標も目指したほうが成果目標も達成できるのではないでしょうか。また、成果目標が残念ながら達成できなかったとしても成長目標に達成できている部分があると確信できるのならそこまで自己肯定感も下がらないし、部活動の狙いは達成できている、という気がします。

⑤成果目標と成長目標の両方を是非実現しましょう。応援しています。

という会話形式で成長目標が引き出されていきます。

そこで私に疑問が湧いてきました。

成長目標を②の中から作っていったとして、達成できたかどうか、どうやって測るの?
目標って、達成できたかできなかったかが誰の目にもわからないとまずいんじゃないの?
みなさん、いま、キラキラしていますか?なんて聞かれてもねえ。

それをこのコーチング学習会で質問しましたら

今からそれをやろうとしてるんです。
「この世で測れないものは何一つない」のです。と、足立コーチ。

定量目標と定性目標

「定量目標」売上高、新規お客様獲得件数、時間当たりの製造数など
「定性目標」リーダーシップの向上、職場を活性化する、充実した人生を送る、というような目標のこと

上に書いた成長目標の多くは定性目標になる、ということで
定性目標を定量化する、が今回の学習のキモだったのです。

吹奏楽部員さんや指導者のみなさんに生き生きと活動していただけるよう、心身の使い方についてコーチをさせていただくことを至上の喜びとしているわたくし、

ワークショップでこの内容を何かの形でフィードバックしたいと今プランを練っているところです。

対面でお話ししたほうがわかりやすいのでお問い合わせください。(まだ完成品ではないです)

ワークショップで商品化?

簡単に言いますと、
指導者の方やリーダーの生徒さんたちと簡単な面談というか、夢や目標を語っていただき、そこから、行動の具体化、状況の映像化、可能な限りの数値化をして、
アセスメントシート(簡単なアンケートのようなもの)を作成させていただき、
そこから定性目標を数値化する

というようなものです。難しそうですが、とても簡単なやりとりでできちゃいます。
ワークショップにオプションでこれをつけようかと思います。
これの良いところは
数値化された達成度をみて、金賞受賞いかんにかかわらず、冷静な目で自分たちの日常の活動から夢に向かっていこうと努力した姿を判断できることです。達成できていればもちろんいうことなし、問題点があれば具体的にあぶりだされる。
受賞できたけど、まだ、ここにこういう問題があるのね、とか、これからどこを頑張ればいいのかも見えてくる、ということです。
おもいつきですけどね、まもなく実現化します。

Coming soon!