「浜田市ワークショップ」月間

島根県浜田市出張 月5本のワークショップ!

私の住まいのある鳥取県米子市から車で2時間半、西へ西へと向かいますと、山口県にもほど近い(注:私の感覚です)ところに人口5.7万人のみなとまち、浜田市があります。

今回、ご縁があってお知り合いになれた、フルーティストの杉本さえみ様にご尽力いただき、一般の愛好家、音楽指導者の方々向けのアレクサンダーテクニークのワークショップを開催することになりました。

思いもかけず多くの方にお越しいただき、お一人お一人にかける時間が少ないため(ほとんど聴講のようで)申し訳なかったため、もう一回やります、とその場で会場を押さえ、予約をいただき2回目は無料でさせていただきました。

午前はすべての演奏家向け、午後はフルート吹き向け ×2回

そして、一回目の参加者の中に市内の高校の吹奏楽部顧問の先生がいらっしゃって、ぜひ学校にも、ということで別日に県立浜田高校にもお邪魔することになりました。

5講座3日間、3週間で毎週往復5時間通うことになりました。

多種多様な楽器、年齢経験もいろいろ

一般の愛好家は私の想像とは違っていて、

オカリナ、バイオリン、チェロ、トロンボーン、サックス、フルートの方々でした。オカリナとバイオリンは今回初めてのレッスンで、特にバイオリンについては事前に予習などしてワクワクしながら臨みました。

楽器を始めて間もない方から、音楽大学出身で演奏や指導のプロの方まで実に多彩で望みも悩みも様々。

自分の姿勢はどうなのか、痛みがあるのはどこを治せばいいのか、もっとあんな音こんな音が出したい(多くの場合呼吸の問題でした)、演奏時の身体の使い方いろいろ、思考のクセや立て直し方、などなど多岐にわたる内容を、アレクサンダー氏の発見のお話や簡単な解剖学の説明を手短におこなった後、レッスンしていきました。

もっとこうしたい!にお答えできるレッスン!!

非常に短時間にもかかわらず、どんどん改善していく様子を拝見し、受講者の皆様の吸収力、情熱と探求心が伝わってきて、わたくしもテンションMaxでした。

今回のように、いつもの吹奏楽部高校生へのレッスンとは違った、年齢・経験年数も、かなりの幅があり、また、楽器の種類もいろいろな受講者の皆様へのレッスンでしたが、

お一人お一人の様々な望みや悩みに触れ、ご自身が探求なさるサポートをしていくうちに、変化や改善を小躍りして喜ばれる姿を見ることができました。

どんな楽器の奏者でもどんなレベルでも、もっと言うと、どんな体の使い方をするものであろうと、対応できるアレクサンダー・テクニークの守備範囲の広さと、効果の絶大なことが証明できました

秋の山々や朝夕の日本海の絶景を堪能しつつ

そして再開をご希望でしたので、それを楽しみに浜田の旅を終えました。

受講者の皆さんの声

今回は、レッスンに時間を取りたかったのでアンケート記入もありません。受講者の皆さんのつぶやきを拾ってみました。

「いやーん!これ、これがよかったのにーくやしいー!」その日の午前中に発表会を終えて、同じ曲をレッスン後に吹いてみた感想。

「一回目のレッスンで構え方を治してから、演奏すると肩が痛むことがなくなりました。」バイオリン

「腕の重みを使う、意味がわかりました。」豊かな音に激変したバイオリン奏者。

「どうしてもここのところまで息が続きません」→レッスン後「ああ、続きますね」フルート

「喉を開ける、口の中を開けてひびかす、と言っていました!そうじゃなく、こうなんですね」「こっちのほうがひびきます!」フルート

「確かに、足の裏に気づくと音が変わります!」トロンボーン他

「え?まっすぐに立ってません?(レッスン後)随分前のめりな気がします。」(ビフォーアフターの写真を見せると)「あー!ほんとだ!」フルート

などなど、面白いことがいっぱいありすぎましたよ。

宇都宮の友人が開催します。

本番中に音を外してしまったら?
そのミスをいつまでも引きずってしまうこと
あるものですよね。

【8/25管楽器奏者のための
本番に強くなる練習と上達の秘訣!
第2回バジル・クリッツァー宇都宮講座】

主催者のホルン奏者・アレクサンダーテクニーク教師の
由美さんも同じだったそうで、
「今思うと最悪!
演奏中に反省会をしているようなものだった」
と、言っています。

ミスを引きずってしまうのは
演奏中に過去や未来のことを
気にしているということ!

つまり、本番中の
「今やるべきこと」をやれていない
ということでもあります。

ゆみさんがそのことに気づき、
そして、過去や未来を気にすることなく
本番中、今やるべきことに
集中できるようになったのは、
アレクサンダー・テクニークを
学ぶようになってから

バジルさんについて学んだ4年間で
本番で集中するために
自分は普段からどんな練習をすべきか?が
明確になったと言います。

本番前の不調・緊張・不安の意味を
理解して乗り越え、
後悔のない演奏をやりきる道筋を
あなたもぜひ、
バジルさんから学んでみては?

講座の詳細はこちらから
→URL
https://resast.jp/events/349006
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NHK文化センター米子特別講座「生活の質を高めるアレクサンダー・テクニーク」無事終了。

満席のご予約をいただき、盛会でした。ご覧のように年代も様々でお一人お一人の望みもお悩みも様々。演奏家対象ではない、一般の方向けの講座は初めてで当初、仕事や家庭で忙しく、時間に追われている状況でもアレクサンダー・テクニークはとても有効ですよ、という内容をお伝えするつもりでいましたが、やはり体の不調が一番のお悩みであったり、正しい姿勢に、というご要望も多く、アレクサンダー・テクニークの基本を体験していただきました。次回への要望や期待のお言葉もいただき、反省しながらテンションは上がっています!参加いただいた皆様、スタッフの皆様、宣伝にご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。NHK文化センター次回は10月26日です。

コーチング学習会に行ってきました(続き)

今年も吹奏楽コンクールのシーズンが近づいてきました。

私の周囲にはそれにかかわる人間が多いので、リタイアした今でも自分自身の生活のリズムと切っても切り離せない一大イベントです。

さて前回に引き続きコーチング学習会の学びの備忘録です。学習した内容を吹奏楽部の活動目標に自分なりにおとしこんでみたものです。

成果目標と成長目標

ここで、大きな目標として、たいていの学校が「金賞受賞」「県大会突破」「支部大会金賞」「全国大会出場」などを掲げています。

今回の学習でいうところの成果目標です。コンクールに出場するのですから、そこで「勝つ」ことを目標とすることは当然のこと。何とか現状から一歩抜け出したい、昨年以上にいい成績を残したい、先輩が築き上げてきた栄光を私たちも、と考え、どの団体も目標を掲げます。
そして、その目標を達成できた時、
周囲からも称賛され、本人も、よくやった自分たち!と喜びに浸ります。
どうしてうまく行ったか、と考えることはもしかしたら、そんなに必要ないかもしれません。うまく行ったんだから。そして、これからも今までみたいにやっていけばいいのだから。
もし、残念なことに掲げた目標を達成できなかった時が本当につらい。
部員は「せっかくあんなに練習頑張ったのに、あの苦労はなんだったの!」という言葉を吐き出します。達成されなかったことで、時間と努力はリセットされてしまうのです。
指導者は指導者で、あれもこれもそれも、みんな指導の方法が悪かった、みんな、ごめんね、という申し訳ない気持ちでいっぱい(あ、これはかつてのわたくしのことです。いつも結果発表で心の中でごめんなさいと、手を合わせておりました。)
せっかくあんなにエネルギーを使って取り組んできたことですから、「勝った、負けた」だけを取り上げるのではなく、人間として大切なたくさんのことを身につけられたことに注目したいところではあります。(勝っても負けても)
しかし、「コンクールだけが部活ではない」とか「たくさん得られたことはあった」などと話しても負け組には気休めにしか、勝ち組にはいろいろ得たから勝てたんよ、としか受け止められません。
これは、設定した目標が「成果目標」で結果を出したか出せなかったかを評価するものだけだったからです。

では、吹奏楽部で「成長目標」(目標達成するために必要な知識や能力を見つけるかという自分の成長にリンクしたもの)はどうやって設定したらいいのでしょう。

成果目標を元に「成長目標」を引き出してみよう。

質問(テンプレート)に答える形で引き出されていきます。
今回は吹奏楽部指導者になったつもりで私が架空のバンドを想定して答えます。

①あなたの成果目標は
具体的にどんな結果になればいいですか?

→今年こそ、金賞受賞!です。

目標が達成したとき、あなたが(部員が)手に入れることはどんなことですか?

→より一層、音楽や吹奏楽が楽しめ、自信が湧き、自己肯定感が増すと思います。

②それを達成するために、何ができればよいですか?

→部員の実力がつくこと。常に希望と情熱を持ち続けられる環境(物的、精神的)が保たれること、具体的に言えば良好な人間関係の中で、互いに励ましあって切磋琢磨できることでしょうか。

③その成長目標が実現したらどんな気持ちがしますか?

→毎日の生活が楽しいでしょうね。生き生き、キラキラ。

④成果目標だけを目指すときと、成長目標も一緒に実現したときとどう違いますか。

→成長目標も目指したほうが成果目標も達成できるのではないでしょうか。また、成果目標が残念ながら達成できなかったとしても成長目標に達成できている部分があると確信できるのならそこまで自己肯定感も下がらないし、部活動の狙いは達成できている、という気がします。

⑤成果目標と成長目標の両方を是非実現しましょう。応援しています。

という会話形式で成長目標が引き出されていきます。

そこで私に疑問が湧いてきました。

成長目標を②の中から作っていったとして、達成できたかどうか、どうやって測るの?
目標って、達成できたかできなかったかが誰の目にもわからないとまずいんじゃないの?
みなさん、いま、キラキラしていますか?なんて聞かれてもねえ。

それをこのコーチング学習会で質問しましたら

今からそれをやろうとしてるんです。
「この世で測れないものは何一つない」のです。と、足立コーチ。

定量目標と定性目標

「定量目標」売上高、新規お客様獲得件数、時間当たりの製造数など
「定性目標」リーダーシップの向上、職場を活性化する、充実した人生を送る、というような目標のこと

上に書いた成長目標の多くは定性目標になる、ということで
定性目標を定量化する、が今回の学習のキモだったのです。

吹奏楽部員さんや指導者のみなさんに生き生きと活動していただけるよう、心身の使い方についてコーチをさせていただくことを至上の喜びとしているわたくし、

ワークショップでこの内容を何かの形でフィードバックしたいと今プランを練っているところです。

対面でお話ししたほうがわかりやすいのでお問い合わせください。(まだ完成品ではないです)

ワークショップで商品化?

簡単に言いますと、
指導者の方やリーダーの生徒さんたちと簡単な面談というか、夢や目標を語っていただき、そこから、行動の具体化、状況の映像化、可能な限りの数値化をして、
アセスメントシート(簡単なアンケートのようなもの)を作成させていただき、
そこから定性目標を数値化する

というようなものです。難しそうですが、とても簡単なやりとりでできちゃいます。
ワークショップにオプションでこれをつけようかと思います。
これの良いところは
数値化された達成度をみて、金賞受賞いかんにかかわらず、冷静な目で自分たちの日常の活動から夢に向かっていこうと努力した姿を判断できることです。達成できていればもちろんいうことなし、問題点があれば具体的にあぶりだされる。
受賞できたけど、まだ、ここにこういう問題があるのね、とか、これからどこを頑張ればいいのかも見えてくる、ということです。
おもいつきですけどね、まもなく実現化します。

Coming soon!

 

 

 

鳥取県立米子西高校吹奏楽部でワークショップ

先日米子西高校吹奏楽部で

演奏技術向上とお悩みサヨナラワークショップ をしました。米子西高吹奏楽部は県内トップクラスのバンドで、現在部員は54名いらっしゃいます。とても熱心な生徒さんばかり、そして個性的で情熱のほとばしる顧問(古くから親しくさせていただいている尊敬する先生です)が食い入るようにこちらに向かってくださいました。

 

大変好評でした!

ちょっとしたことで音がどんどん変わっていったり、問題が解決した!と喜ばれたり。

終了後のアンケートでも身体の仕組みを理解することと、それを自分の演奏(楽器の持ち方、呼吸など)に活かせるということを理解していただけ、お役に立てたことがうれしかったです。

そして、なにより、私の居場所はやっぱりここ(生徒さんたちと音楽を探求する場)だ!と再認識した一日でした。