コーチング学習会に行ってきました(続き)

今年も吹奏楽コンクールのシーズンが近づいてきました。

私の周囲にはそれにかかわる人間が多いので、リタイアした今でも自分自身の生活のリズムと切っても切り離せない一大イベントです。

さて前回に引き続きコーチング学習会の学びの備忘録です。学習した内容を吹奏楽部の活動目標に自分なりにおとしこんでみたものです。

成果目標と成長目標

ここで、大きな目標として、たいていの学校が「金賞受賞」「県大会突破」「支部大会金賞」「全国大会出場」などを掲げています。

今回の学習でいうところの成果目標です。コンクールに出場するのですから、そこで「勝つ」ことを目標とすることは当然のこと。何とか現状から一歩抜け出したい、昨年以上にいい成績を残したい、先輩が築き上げてきた栄光を私たちも、と考え、どの団体も目標を掲げます。
そして、その目標を達成できた時、
周囲からも称賛され、本人も、よくやった自分たち!と喜びに浸ります。
どうしてうまく行ったか、と考えることはもしかしたら、そんなに必要ないかもしれません。うまく行ったんだから。そして、これからも今までみたいにやっていけばいいのだから。
もし、残念なことに掲げた目標を達成できなかった時が本当につらい。
部員は「せっかくあんなに練習頑張ったのに、あの苦労はなんだったの!」という言葉を吐き出します。達成されなかったことで、時間と努力はリセットされてしまうのです。
指導者は指導者で、あれもこれもそれも、みんな指導の方法が悪かった、みんな、ごめんね、という申し訳ない気持ちでいっぱい(あ、これはかつてのわたくしのことです。いつも結果発表で心の中でごめんなさいと、手を合わせておりました。)
せっかくあんなにエネルギーを使って取り組んできたことですから、「勝った、負けた」だけを取り上げるのではなく、人間として大切なたくさんのことを身につけられたことに注目したいところではあります。(勝っても負けても)
しかし、「コンクールだけが部活ではない」とか「たくさん得られたことはあった」などと話しても負け組には気休めにしか、勝ち組にはいろいろ得たから勝てたんよ、としか受け止められません。
これは、設定した目標が「成果目標」で結果を出したか出せなかったかを評価するものだけだったからです。

では、吹奏楽部で「成長目標」(目標達成するために必要な知識や能力を見つけるかという自分の成長にリンクしたもの)はどうやって設定したらいいのでしょう。

成果目標を元に「成長目標」を引き出してみよう。

質問(テンプレート)に答える形で引き出されていきます。
今回は吹奏楽部指導者になったつもりで私が架空のバンドを想定して答えます。

①あなたの成果目標は
具体的にどんな結果になればいいですか?

→今年こそ、金賞受賞!です。

目標が達成したとき、あなたが(部員が)手に入れることはどんなことですか?

→より一層、音楽や吹奏楽が楽しめ、自信が湧き、自己肯定感が増すと思います。

②それを達成するために、何ができればよいですか?

→部員の実力がつくこと。常に希望と情熱を持ち続けられる環境(物的、精神的)が保たれること、具体的に言えば良好な人間関係の中で、互いに励ましあって切磋琢磨できることでしょうか。

③その成長目標が実現したらどんな気持ちがしますか?

→毎日の生活が楽しいでしょうね。生き生き、キラキラ。

④成果目標だけを目指すときと、成長目標も一緒に実現したときとどう違いますか。

→成長目標も目指したほうが成果目標も達成できるのではないでしょうか。また、成果目標が残念ながら達成できなかったとしても成長目標に達成できている部分があると確信できるのならそこまで自己肯定感も下がらないし、部活動の狙いは達成できている、という気がします。

⑤成果目標と成長目標の両方を是非実現しましょう。応援しています。

という会話形式で成長目標が引き出されていきます。

そこで私に疑問が湧いてきました。

成長目標を②の中から作っていったとして、達成できたかどうか、どうやって測るの?
目標って、達成できたかできなかったかが誰の目にもわからないとまずいんじゃないの?
みなさん、いま、キラキラしていますか?なんて聞かれてもねえ。

それをこのコーチング学習会で質問しましたら

今からそれをやろうとしてるんです。
「この世で測れないものは何一つない」のです。と、足立コーチ。

定量目標と定性目標

「定量目標」売上高、新規お客様獲得件数、時間当たりの製造数など
「定性目標」リーダーシップの向上、職場を活性化する、充実した人生を送る、というような目標のこと

上に書いた成長目標の多くは定性目標になる、ということで
定性目標を定量化する、が今回の学習のキモだったのです。

吹奏楽部員さんや指導者のみなさんに生き生きと活動していただけるよう、心身の使い方についてコーチをさせていただくことを至上の喜びとしているわたくし、

ワークショップでこの内容を何かの形でフィードバックしたいと今プランを練っているところです。

対面でお話ししたほうがわかりやすいのでお問い合わせください。(まだ完成品ではないです)

ワークショップで商品化?

簡単に言いますと、
指導者の方やリーダーの生徒さんたちと簡単な面談というか、夢や目標を語っていただき、そこから、行動の具体化、状況の映像化、可能な限りの数値化をして、
アセスメントシート(簡単なアンケートのようなもの)を作成させていただき、
そこから定性目標を数値化する

というようなものです。難しそうですが、とても簡単なやりとりでできちゃいます。
ワークショップにオプションでこれをつけようかと思います。
これの良いところは
数値化された達成度をみて、金賞受賞いかんにかかわらず、冷静な目で自分たちの日常の活動から夢に向かっていこうと努力した姿を判断できることです。達成できていればもちろんいうことなし、問題点があれば具体的にあぶりだされる。
受賞できたけど、まだ、ここにこういう問題があるのね、とか、これからどこを頑張ればいいのかも見えてくる、ということです。
おもいつきですけどね、まもなく実現化します。

Coming soon!